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テニスウォッチャーから     プレイヤーへの道程

sabumasa

foalsのヤニス、ロディックについて語る

先日の日記で勝手に認定した、
私の中での今年のローランギャロスのテーマソングであるFoalsの"The French Open"について続き。
元日記:http://sabumasa.blog.tennis365.net/archives/article/183084.html

ホントはもっと早くアップするつもりだったのだが、錦織くん疲労骨折やら添田くん合宿やら優先して書くべきネタが続いてしまい、週末の時点でほぼ書き終えていたにも関わらず、意に反して寝かせるハメになってしまったのである。
なので、正直今更の感は否めないが、随分力を入れて書いたものなので、上げないのももったいないではないか。

という訳で突拍子もないレポートのはじまりはじまり~

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なんでThe French Openなんだろう?と思いつつも、ぼんやりと彼らについてネット検索をしていたら、彼らがアンディ・ロディックの影響を受けているという実に突拍子もない記述を見つけました。

という訳で、今回は明らかに音楽寄りというか、書いている自分もいまいち腑に落ちない日記です。

早速"Foals"と"Andy Roddick"という単語で検索をしてみると、Foalsというバンドを紹介するオフィシャルなキャッチ文句を見つけました。

What links the minimalism of American composer Steve Reich, guitars that sound like insects and tennis player Andy Roddick? The answer is one word: Foals.
(アメリカ人作曲家スティーヴ・ライヒのミニマリズムと、昆虫のようなギターサウンドとテニスプレイヤーアンディ・ロディックを結びつけるものは何か?答えはひとつの言葉:Foalsだ。)

・・・と言われても、完全になぞなぞの世界でイマイチ意味が分からん・・・。

そもそもこのFoalsというバンドは、その摩訶不思議なダンス・ロックにより、2007年にインディー契約をする以前からイギリスの早耳の人たちの間で話題となり、ポストBloc Party.とかポストklaxonsとか言われ、2007年、2008年のUKニューカマーを象徴する存在となりました。


foals

そんな訳で、この文言は世界の音楽・カルチャー系サイトを駆け抜けることになり(私が見つけたのもそれが日本語で表現されてるものでした)、この突拍子もないプロフィールによって、彼らはインタビューにおいて度々ロディックについて質問を受けることになります。

その中のひとつ、彼らがロディックについて語っているインタビューを見つけました。
しかし、同じインタビュー記事が余りに多く転用されているため、もともとの出典元や取材時期を特定することはできず(諸条件から2006年と推定します)。

ということで、つたない英語力(と辞書)をフル活用し、初の本格翻訳に挑戦です。

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デイヴィッド・フォスター・ウォレスのInfinite Jestという本を読んだんだ。”と、ヤニス(ヴォーカル)は言う。“テニスとドラッグについての本で、僕はテニスに魅せられている。僕はアンディ・ロディックが好きで、なぜなら彼は、典型的なアメリカンヒーローで、グレード・ギャツビーから飛び出してきたとしても不思議ではない。彼のサービスはいつも誰よりも速い。美しいし、バレエのようで、そしてすごく冷静だ。僕はどのミュージシャンよりも彼に夢中だよ。僕らの"The French Open"の歌詞は、アンディ・ロディック のラコステの広告を元にしてるんだ。

“いやあ、僕らも彼のロディックへの入れ込みようは理解できないよ。”と、エドウィン(キーボード)は言う。
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オックスフォードのアートスクールで落ちこぼれだった若者たちが集まって結成されたというFoals。自信に満ちたアメリカンに憧れを抱いてしまうといったところか?

ちなみに、残念ながらそのロディックのラコステの広告を特定することはできませんでした。

いずれにしても、このインタビューにより、"The French Open"がロディックをイメージして作られたということは、テニスについての曲であることが明確になりました。

その歌詞というと、

Un peu d'air sur la terre
air sur la
air sur la
air sur la terre


Wasting games, oh these wasting games, rackets and gadgets!
Wasting games, oh these wasting games, rackets and gadgets!


Un peu d'air sur la terre
air sur la
air sur la
air sur la terre


Waste away, oh these wasting games, rackets and gadgets!
Wasting games, oh these wasting games, racket!
Wasting games, oh waste away, rackets and gadgets!
Wasting games, oh these wasting games, racket!


です。
前半のフランス語は全くもって意味が分からないのですが、後半の英語パートを読む限り、ホントに彼はロディックが好きなのか?と思わずにはいられない、嘲笑的な歌詞なんですけど・・・?


さらに、BBCが2006年にインタビューした記事がwebサイトのバックナンバーに残っていました。

「アメリカのテニスヒーローであるアンディ・ロディックへの入れ込みようについて」という質問に対し、ヤニスはこうも語っています。

---
アンディ・ロディックねぇ、ホントにもうガッカリだよ。今年のウィンブルドンで起きたことが信じられないんだ!
注)2006年のウィンブルドンで、当時ランキング5位だったロディックは、3回戦で19歳の新人・44位のアンディ・マレー(!)に6-7,4-6,4-6でストレート負けを喫し、大会後、11位に順位を落としている。
ロディックに対する気持ちは一気に冷めつつあるよ。なぜなら彼は全く勝っちゃいないんだ。
---

さしずめ「いっときお熱を上げていただけ」といったところなんでしょうか・・・?

ともかく、こんな風に、メンバーの個人的な思い入れによりテニス選手をイメージした曲ができていただなんて、foals好きを1年ぐらいやってるけど全く知らなかったし、インターネットの力を借りてちょっとしたカルチャーという名の旅に出かけてきたような、ものすごく面白い知的体験になりました。

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そんなロディックはただ今ちょうど2回戦の真っ只中。
I.MINAR相手に1セット先取、第2セットも4-2といい感じでリードしてますね。

もともとロディックは好きでも嫌いでもなかったのだけど、これも何かの縁でしょう。
本ブログでも、今大会ロディックをどんどん応援してきます!
tennis x culture | 投稿者 sabumasa 01:50 | コメント(11) | トラックバック(0)
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