2009年10月10日
今の、その先へ
火曜日につづいて、金土日と楽天オープン観戦です。
(つまり今日行ったのですが、それについてはなんとか明日にでも)
ついに4強が出揃い、テニスファンにとってこれからがいよいよ佳境というところ。
私はユーズリーとモンフィスを、ふたりが決勝で当たることを夢見て応援することにしました。
そんな中、破れてしまった選手の視線はもう次へと向かっています。
添田くんは、落ち着く間もなく来週12日からのTiburon Challengerに出場です。
公式HP
http://tiburonpc.org/challenger/
Acceptance List
http://tiburonpc.org/challenger/wp-content/uploads/2009/07/Tiburon.pdf
楽天オープンで戦ったベルディヒは、久々に当たったトップクラス選手。
そこで得たものは多いと思います。課題も沢山見つかったと思います。
それを、感触が残ってるうちにどんどん実戦で試して欲しい。
11月には去年の国内チャレンジャー2大会の大量失点が待ち構えています。
それも心配だけど、そのために守りに入ることなく、臆することなくどんどんチャレンジして欲しい。
今感じていることを同じ水準でずっと持ち続けることは簡単ではありません。
だけど、過去は今に繋がっていて、今は必ず未来と繋がっている。
前をしっかり向いて、その時々を精一杯全力で!!
(というのは、自分自身にも言えることだったりして)
(つまり今日行ったのですが、それについてはなんとか明日にでも)
ついに4強が出揃い、テニスファンにとってこれからがいよいよ佳境というところ。
私はユーズリーとモンフィスを、ふたりが決勝で当たることを夢見て応援することにしました。
そんな中、破れてしまった選手の視線はもう次へと向かっています。
添田くんは、落ち着く間もなく来週12日からのTiburon Challengerに出場です。
公式HP
http://tiburonpc.org/challenger/
Acceptance List
http://tiburonpc.org/challenger/wp-content/uploads/2009/07/Tiburon.pdf
楽天オープンで戦ったベルディヒは、久々に当たったトップクラス選手。
そこで得たものは多いと思います。課題も沢山見つかったと思います。
それを、感触が残ってるうちにどんどん実戦で試して欲しい。
11月には去年の国内チャレンジャー2大会の大量失点が待ち構えています。
それも心配だけど、そのために守りに入ることなく、臆することなくどんどんチャレンジして欲しい。
今感じていることを同じ水準でずっと持ち続けることは簡単ではありません。
だけど、過去は今に繋がっていて、今は必ず未来と繋がっている。
前をしっかり向いて、その時々を精一杯全力で!!
(というのは、自分自身にも言えることだったりして)
2009年10月10日
楽天オープン2日目 ~ファブリス・サントロ
非常に今更の感もありますが、楽天オープン2日目。
添田くんの試合についてはすでに書いてあるので、それをご覧いただくとして、今回は、それ以外の諸々について書いてみたいと思います。
■添田くん1回戦雑感
http://sabumasa.blog.tennis365.net/archives/article/211225.html
添田くんを除いて、国内選手で一番興味があるのは竜馬くんです。
今までプレイは見たことがないのだけど、竜馬くんはナショナルチーム選手で最も背が高く、海外選手と並んでもそれほど引けを取らない(デルポとかベルディヒとかは別。あいつら化け物よw)し、今テニス選手として伸び盛りといった言葉がしっくり来ます。格上の選手に勝てる爆発力もあるし。
一度生でプレイを見てみたいと思っていたのだけど、今回それが叶いました。
相手はヒューイット。
本選に出場した日本人選手3人はいずれも2セットで敗退して取れたゲーム数も同じぐらいなんだけど、3試合を比べてみて一番接戦に持ち込めていたのは竜馬くんでした。
第2セットは5-7。先にブレークされて追いつくという素晴らしい展開を見せてくれました。
相変わらず技術的なことは書けませんが、なんというか、彼のラケットで斬るような独特の角ばったショットはホントカッコよかった!
そして、この日の試合で最も印象に残ったのはファブリス・サントロです。
彼が魔術師と異名を取っていて、今年で引退してしまう選手であることは知識として知っていましたが、彼がとても人気のある選手であることを知ったのは、つい最近のことです。
今年いっぱいで引退する彼は今まで一度も日本の大会に出たことがなく、今回が最初で最後の日本でのプレイ。ついに生で見られるチャンスがやってきたことに興奮していたファンは沢山いたと思います。
にも関わらず、雨が予報されていた火曜日、彼の1回戦はセンターコートではなく、1番コートに組まれました。
有明には屋内コートがひとつしかなく、雨が降ってしまったらそれ以外の試合は、ナショナルトレーニングセンターで行われます。ここには観客は入れません。
つまり、無観客試合・・・。何よりわざわざこの大会に来てくれた選手に対して失礼極まりなく、考えただけでもゾッとする話です。
実際火曜日は雨が降ったり止んだりで、結局1番コートと2番コートでの試合は場所・日にちをずらして行われることになり、サントロの試合はセンターコートの当初の最終試合の後に組まれました。
朝からずっと観戦をしていたので、結構集中力も切れてきていたのだけど、この試合はホントに楽しんで見ることができました。
フォア両手というのは今まで見たことがないので、どんなもんだろうと思っていたのだけど、それとは違うところで、フォームがとんでもなくおかしい(笑)
うまく表現することができないので、動画に説明をゆだねますと、
見ていて「なんでこんな打ち方でエース取れる訳?」というか、彼の中肉中背そしてちょっと時代遅れっぽいウェア、そして軽やかとはほど遠いドタバタしたフットワーク・・・という見た目だけで判断すると、彼が本当に世界のトップ選手であるということがにわかに信じられない。
けど、彼には他の選手の誰もが持ち合わせていない強さがあるのです。
その秘密は、この映像に隠されているような気がします。
↓
http://www.youtube.com/watch?v=PmuKzIEkafc
体格に恵まれている訳でもなく、身体能力が高い訳でもない。
そんな彼がトップ選手として長く活躍できた理由は、もちろん精密なテクニックもあるのだろうけど、終わりなき粘りゆえついに相手が根負けミスをしてしまう・・・ということではないかと思います。
そして、この動画のタイトルにもある決して華麗とはいえない“泥のような”粘りは、観客に応援したい!と思わせるところがあるのです。
そんな訳で、この試合では、ここは彼のホームか!というぐらいにすっかり観客を味方に付け、67(5),76(2),62という見事な逆転勝ちを収めました。
この日1階の10列目ぐらいに座っていたのだけど、終了間際、気付いたら最前ブロック入り口にいた係員がいなくなっていることに気付き、急いで右側のサイドライン前の席に移動。
この席は手前選手のリターンゲームにおいて、相手からのサーブを間近に体感できる特等席だと思うのだけど、反対側のロイヤルボックスも、同じことを考えた人によって、さっきまで人が全くいなかったのに、気付いたら満席になっている(笑)
そして、最高の瞬間の目撃者となりました。
(残念ながらまことに残念な画質ですが・・・)
最終試合で後がなかったこともあるだろうけど、彼は他の試合とは非にならないぐらいに大挙するサイン攻めに対してご機嫌そうにいつまでも応じていました。
添田くんの頑張りにはもちろん感動したけれど、この日、観ていて一番面白かったのはこの試合です。
全く予想だにしていませんでしたが、私はこの試合だけですっかりサントロのファンになってしまいました。
試合中、隣に座っていたおじさんが終始声を張り上げて彼を応援していたのだけど、試合が終わっての帰り道、ばったり遭遇したので、彼の勝利について興奮しながら語り合い、彼の魅力、魔術師たる所以について教えてもらいました。
今日から3日間観戦するので、それまでどうにか勝ち残って欲しいと思っていたけど、2回戦でヒューイットに惜しくも逆転負け。
引退は残念だし、まだまだやっていけるのに勿体ないと思うけど、たった1度でも生で彼のプレイを見ることができて、本当によかったと思っています。
添田くんの試合についてはすでに書いてあるので、それをご覧いただくとして、今回は、それ以外の諸々について書いてみたいと思います。
■添田くん1回戦雑感
http://sabumasa.blog.tennis365.net/archives/article/211225.html
添田くんを除いて、国内選手で一番興味があるのは竜馬くんです。
今までプレイは見たことがないのだけど、竜馬くんはナショナルチーム選手で最も背が高く、海外選手と並んでもそれほど引けを取らない(デルポとかベルディヒとかは別。あいつら化け物よw)し、今テニス選手として伸び盛りといった言葉がしっくり来ます。格上の選手に勝てる爆発力もあるし。
一度生でプレイを見てみたいと思っていたのだけど、今回それが叶いました。
相手はヒューイット。
本選に出場した日本人選手3人はいずれも2セットで敗退して取れたゲーム数も同じぐらいなんだけど、3試合を比べてみて一番接戦に持ち込めていたのは竜馬くんでした。
第2セットは5-7。先にブレークされて追いつくという素晴らしい展開を見せてくれました。
相変わらず技術的なことは書けませんが、なんというか、彼のラケットで斬るような独特の角ばったショットはホントカッコよかった!
そして、この日の試合で最も印象に残ったのはファブリス・サントロです。
彼が魔術師と異名を取っていて、今年で引退してしまう選手であることは知識として知っていましたが、彼がとても人気のある選手であることを知ったのは、つい最近のことです。
今年いっぱいで引退する彼は今まで一度も日本の大会に出たことがなく、今回が最初で最後の日本でのプレイ。ついに生で見られるチャンスがやってきたことに興奮していたファンは沢山いたと思います。
にも関わらず、雨が予報されていた火曜日、彼の1回戦はセンターコートではなく、1番コートに組まれました。
有明には屋内コートがひとつしかなく、雨が降ってしまったらそれ以外の試合は、ナショナルトレーニングセンターで行われます。ここには観客は入れません。
つまり、無観客試合・・・。何よりわざわざこの大会に来てくれた選手に対して失礼極まりなく、考えただけでもゾッとする話です。
実際火曜日は雨が降ったり止んだりで、結局1番コートと2番コートでの試合は場所・日にちをずらして行われることになり、サントロの試合はセンターコートの当初の最終試合の後に組まれました。
朝からずっと観戦をしていたので、結構集中力も切れてきていたのだけど、この試合はホントに楽しんで見ることができました。
フォア両手というのは今まで見たことがないので、どんなもんだろうと思っていたのだけど、それとは違うところで、フォームがとんでもなくおかしい(笑)
うまく表現することができないので、動画に説明をゆだねますと、
見ていて「なんでこんな打ち方でエース取れる訳?」というか、彼の中肉中背そしてちょっと時代遅れっぽいウェア、そして軽やかとはほど遠いドタバタしたフットワーク・・・という見た目だけで判断すると、彼が本当に世界のトップ選手であるということがにわかに信じられない。
けど、彼には他の選手の誰もが持ち合わせていない強さがあるのです。
その秘密は、この映像に隠されているような気がします。
↓
http://www.youtube.com/watch?v=PmuKzIEkafc
体格に恵まれている訳でもなく、身体能力が高い訳でもない。
そんな彼がトップ選手として長く活躍できた理由は、もちろん精密なテクニックもあるのだろうけど、終わりなき粘りゆえついに相手が根負けミスをしてしまう・・・ということではないかと思います。
そして、この動画のタイトルにもある決して華麗とはいえない“泥のような”粘りは、観客に応援したい!と思わせるところがあるのです。
そんな訳で、この試合では、ここは彼のホームか!というぐらいにすっかり観客を味方に付け、67(5),76(2),62という見事な逆転勝ちを収めました。
この日1階の10列目ぐらいに座っていたのだけど、終了間際、気付いたら最前ブロック入り口にいた係員がいなくなっていることに気付き、急いで右側のサイドライン前の席に移動。
この席は手前選手のリターンゲームにおいて、相手からのサーブを間近に体感できる特等席だと思うのだけど、反対側のロイヤルボックスも、同じことを考えた人によって、さっきまで人が全くいなかったのに、気付いたら満席になっている(笑)
そして、最高の瞬間の目撃者となりました。
(残念ながらまことに残念な画質ですが・・・)
最終試合で後がなかったこともあるだろうけど、彼は他の試合とは非にならないぐらいに大挙するサイン攻めに対してご機嫌そうにいつまでも応じていました。
添田くんの頑張りにはもちろん感動したけれど、この日、観ていて一番面白かったのはこの試合です。
全く予想だにしていませんでしたが、私はこの試合だけですっかりサントロのファンになってしまいました。
試合中、隣に座っていたおじさんが終始声を張り上げて彼を応援していたのだけど、試合が終わっての帰り道、ばったり遭遇したので、彼の勝利について興奮しながら語り合い、彼の魅力、魔術師たる所以について教えてもらいました。
今日から3日間観戦するので、それまでどうにか勝ち残って欲しいと思っていたけど、2回戦でヒューイットに惜しくも逆転負け。
引退は残念だし、まだまだやっていけるのに勿体ないと思うけど、たった1度でも生で彼のプレイを見ることができて、本当によかったと思っています。