2010年05月04日
エクアドルで伝えられた、添田豪のマンタ・オープン優勝
しつこくマンタチャレンジャーネタなのですが、なんといっても優勝ですから、ここでもいつもとは扱いが違う訳です。
とはいえ明後日からデ杯オーストラリア戦ですし、おそらく最終回になるであろうマンタネタのラストを飾るのは、本ブログ初めての寄稿記事です!
今回たびたび翻訳で助けてくださった観戦仲間の白ごはんさんが、その語学力を生かし、現地で今大会がどう報じられているのか捜索・記事にしてくださいました。
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白ごはんが暇にまかせて、添田くんの優勝が現地でどのように伝えられているかネットで検索してみました。
まずは、
■大会スポンサーでもあるマンタの地元紙 EL MERCURIO の記事
(添田豪、再びマンタで表彰される)
文字量がいちばん多かったのでこちらをまず訳そうとして、途中で気づいたのですが、sabumasaさんが訳した大会サイトの記事とほぼ同一の内容でした。というか、もしかしたらMERCURIO紙が大会サイトを運営しているのかもしれません。
そこで、後半の2コラムだけご紹介
Carlos Aurelio Calero:
Tenemos que fortalecer el torneo para los siguientes a〓os
アウレリオ・カルロス・カレーロ:
我々はこの先もトーナメントを強化していかなければならない
ウミーニャテニスクラブの代表、アウレリオ・カルロス・カレーロ氏は次のように語った。--第7回マンタオープンは多くの選手が参加し、多くの方々の支援のもとに今年も成功に終わった。今後もこれまで同様開催を続けていく。
「私たちはこの先もよりよいクラブの運営を志し、マンタオープンのホストであり続けたいと思っています。そして、マンタ市やこの国のためにも、トーナメントを強化していかなければなりません。」
このイベントにはすでに歴史があり、当クラブはトップ選手のプレーを楽しんで観戦いただけるよう、選手に加えて観客の受け入れ態勢も重要だと考えている。
出場選手については、ラム選手のようなtop100の選手から、予選に参加したたくさんのエクアドル選手まで幅広いランクの選手に出場してもらったが、決勝戦には残れなかった。とくに(自国の)ジョバンニ・ラペンティが2回戦で敗退したことは残念だ。
「来年はさらに上位ランクの選手たちに出場してもらいたい。それがすべてにおいて重要なことだろうと考えています」
(上位ランクの選手と、それに競り合う自国選手との出場でトーナメントを盛り上げたい、という意味か)
Fabricio Valdiviezo
El torneo fue un 〓xito
ファブリシオ・バルディビエソ:
トーナメントは成功に終わった
マンタオープンのトーナメントディレクターは次のように語った。
すべてはスポーツの一大イベントとして一定のレベルをクリアできた。しかし、最初の3日間の雨に関しては、2011年は別日程を用意するべきとの教訓を得た。
「できれば第1回大会を開催した7月の日程に戻したいと心から思っているのですが、これはATPに相談しなければなりません。」
第7回大会に非常に満足しつつも、ファブリシオはそう語った。
(やはり雨天時の日程調整に関しては大会としても納得いってないみたいですね)
(sabumasa追記:この大会が今回の4月開催になったのは今年が初めて)
「全試合、なかでも決勝戦の観客動員数が気になるところでしたが、やはりレベルの高い選手たちの生の試合を間近に観られる祭典ということで、観客のみなさんも徐々に増えていったように思います。」
チャレンジャーツアーの継続開催については
「もしマンタに継続を願ってくださればうれしいです。私たちはこのトーナメントに誇りをもって、皆さんにすばらしい光景をご提供し続けたいと考えています。」
トーナメントディレクターは、地方・全国各紙の取材に感謝の意を表し、(スポンサーである)El Mercurio紙に対しては格別の謝辞を伝えた。
写真:ウミーニャの椅子に座りトロフィーを掲げる日本人テニスプレーヤー・添田豪。
(ウミーニャが何なのかは最後までナゾ)
(sabumasa追記:「ウミーニャ」とは、インカ帝国の公用語だったケチュア語で"宝石"の意味だそう。妙にインパクトのある椅子だし、スフィンクスのように帝国に関係のある何かをモチーフにしていることは間違いないのだろうけど、そこまで調べてるとエンドレスになるので、残念ながら割愛・・・しかし気になる)
ネット上に新聞紙面のキャプチャを掲載しているところが2サイトありました。
こちらは雰囲気だけ味わってください。
■エクアドルのスポーツ新聞 solodeportes
■エクアドル最大の都市・グアヤキルの新聞 El Tel〓grafo
ところで・・・
■ながーいツアー名称「VII Manta Open Trofeo Ricardo Delgado Aray」について
ずっと見て見ぬふりをしてきたのでここでおさらい。"VII"=第7回、"Manta Open"=マンタオープン、"Trofeo Ricardo Delgado Aray"=リカルド・デルガド・アライ杯、つまり、「第7回リカルド・デルガド・アライ杯マンタオープン」という名称だったんですね。このリカルドさん、大会のスポンサーでもある新聞社 EL MERCURIO の社長だったようです。ジャーナリズム、教育、アートなど幅広い分野に影響を及ぼす有力な人物であった彼はまた、この地域のスポーツ振興にも大きく貢献したようです。2008年1月に78歳で永眠。もしかしたらこの年からマンタオープンの名称が長くなったのかもしれません<未確認>。
(sabumasa追記:名称変更、ありえるありえる 笑)
■おまけその1:ウィキペディア更新(ドローと結果が一覧できます)
■おまけその2:竜馬くんがテレビ局の動画に
1回戦で地元のジョバンニ・ラペンティと対戦したため動画に収められているものと思われます。
かなり画質粗いです。
ちょっと気になるのは、アナウンサーがイト・タツマと言っているところ。もしかして、タツマが苗字だと思ってない??
右の画像をクリックすると動画のあるTV局のページが立ち上がります。
エクアドルの複数サイトを覗いてみて感じたのは、エクアドルって思ってたより進んでるなあということ。マンタの大会サイトも見たい情報がすぐ手に入るし、写真のクオリティもちゃんとしているし、素早くアップされます。他のサイトも洗練されていて、見た目がかっこいい。日本負けてるじゃん!と思いました。
こんな風に感じられるのも、添田くんはじめ日本人選手が海外のツアーに参戦して結果を残してくれるからですね。スペイン語も訳したりして、勉強になります。
ありがとうございます!!
------------------------------
いやあ、こちらこそ渾身の記事をどうもありがとうございました!
ちょうど連休中で時間があるということもあるのだろうけど、ここまで調べ上げるのは相当骨の折れる作業だったと思います。
試合や選手についてだけでなくて、個人的に大会の裏側などにすごく関心があるので、すごく興味深く読ませていただきました。
そしてこの連休中、特にどこも行かずにいつもの週末のようにテニスをしたり友達と会ったりして過ごしているのですが、この大会を通じてエクアドルについて色々調べたり画像や動画を見たりして、ささやかな擬似旅行を楽しむことができました。
実際にはアジア以外行ったことないのだけど、子どもの頃から1度でいいから南米に行ってみたいと思っているのです。
せっかく地球の反対側にまで行ってものんびり観光したりする時間もなく、むしろ過酷な状況で試合に臨んだりしている選手はホントに大変だと思うけど、プロテニスプレイヤーという職業だからこそ行けるような場所だろうし、やっぱり行ったことない人にとってはそれでも羨ましいんですよねえ。。
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記事の更新は、新ブログに移行しました。
こちらをご覧ください!
打倒ロジャー・フェデラー! 添田豪を絶賛応援するブログ
http://www.go-soeda.info/
とはいえ明後日からデ杯オーストラリア戦ですし、おそらく最終回になるであろうマンタネタのラストを飾るのは、本ブログ初めての寄稿記事です!
今回たびたび翻訳で助けてくださった観戦仲間の白ごはんさんが、その語学力を生かし、現地で今大会がどう報じられているのか捜索・記事にしてくださいました。
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白ごはんが暇にまかせて、添田くんの優勝が現地でどのように伝えられているかネットで検索してみました。
まずは、
■大会スポンサーでもあるマンタの地元紙 EL MERCURIO の記事
(添田豪、再びマンタで表彰される)
文字量がいちばん多かったのでこちらをまず訳そうとして、途中で気づいたのですが、sabumasaさんが訳した大会サイトの記事とほぼ同一の内容でした。というか、もしかしたらMERCURIO紙が大会サイトを運営しているのかもしれません。
そこで、後半の2コラムだけご紹介
Carlos Aurelio Calero:
Tenemos que fortalecer el torneo para los siguientes a〓os
アウレリオ・カルロス・カレーロ:
我々はこの先もトーナメントを強化していかなければならない
ウミーニャテニスクラブの代表、アウレリオ・カルロス・カレーロ氏は次のように語った。--第7回マンタオープンは多くの選手が参加し、多くの方々の支援のもとに今年も成功に終わった。今後もこれまで同様開催を続けていく。
「私たちはこの先もよりよいクラブの運営を志し、マンタオープンのホストであり続けたいと思っています。そして、マンタ市やこの国のためにも、トーナメントを強化していかなければなりません。」
このイベントにはすでに歴史があり、当クラブはトップ選手のプレーを楽しんで観戦いただけるよう、選手に加えて観客の受け入れ態勢も重要だと考えている。
出場選手については、ラム選手のようなtop100の選手から、予選に参加したたくさんのエクアドル選手まで幅広いランクの選手に出場してもらったが、決勝戦には残れなかった。とくに(自国の)ジョバンニ・ラペンティが2回戦で敗退したことは残念だ。
「来年はさらに上位ランクの選手たちに出場してもらいたい。それがすべてにおいて重要なことだろうと考えています」
(上位ランクの選手と、それに競り合う自国選手との出場でトーナメントを盛り上げたい、という意味か)
Fabricio Valdiviezo
El torneo fue un 〓xito
ファブリシオ・バルディビエソ:
トーナメントは成功に終わった
マンタオープンのトーナメントディレクターは次のように語った。
すべてはスポーツの一大イベントとして一定のレベルをクリアできた。しかし、最初の3日間の雨に関しては、2011年は別日程を用意するべきとの教訓を得た。
「できれば第1回大会を開催した7月の日程に戻したいと心から思っているのですが、これはATPに相談しなければなりません。」
第7回大会に非常に満足しつつも、ファブリシオはそう語った。
(やはり雨天時の日程調整に関しては大会としても納得いってないみたいですね)
(sabumasa追記:この大会が今回の4月開催になったのは今年が初めて)
「全試合、なかでも決勝戦の観客動員数が気になるところでしたが、やはりレベルの高い選手たちの生の試合を間近に観られる祭典ということで、観客のみなさんも徐々に増えていったように思います。」
チャレンジャーツアーの継続開催については
「もしマンタに継続を願ってくださればうれしいです。私たちはこのトーナメントに誇りをもって、皆さんにすばらしい光景をご提供し続けたいと考えています。」
トーナメントディレクターは、地方・全国各紙の取材に感謝の意を表し、(スポンサーである)El Mercurio紙に対しては格別の謝辞を伝えた。
写真:ウミーニャの椅子に座りトロフィーを掲げる日本人テニスプレーヤー・添田豪。
(ウミーニャが何なのかは最後までナゾ)
(sabumasa追記:「ウミーニャ」とは、インカ帝国の公用語だったケチュア語で"宝石"の意味だそう。妙にインパクトのある椅子だし、スフィンクスのように帝国に関係のある何かをモチーフにしていることは間違いないのだろうけど、そこまで調べてるとエンドレスになるので、残念ながら割愛・・・しかし気になる)
ネット上に新聞紙面のキャプチャを掲載しているところが2サイトありました。
こちらは雰囲気だけ味わってください。
■エクアドルのスポーツ新聞 solodeportes
■エクアドル最大の都市・グアヤキルの新聞 El Tel〓grafo
ところで・・・
■ながーいツアー名称「VII Manta Open Trofeo Ricardo Delgado Aray」について
ずっと見て見ぬふりをしてきたのでここでおさらい。"VII"=第7回、"Manta Open"=マンタオープン、"Trofeo Ricardo Delgado Aray"=リカルド・デルガド・アライ杯、つまり、「第7回リカルド・デルガド・アライ杯マンタオープン」という名称だったんですね。このリカルドさん、大会のスポンサーでもある新聞社 EL MERCURIO の社長だったようです。ジャーナリズム、教育、アートなど幅広い分野に影響を及ぼす有力な人物であった彼はまた、この地域のスポーツ振興にも大きく貢献したようです。2008年1月に78歳で永眠。もしかしたらこの年からマンタオープンの名称が長くなったのかもしれません<未確認>。
(sabumasa追記:名称変更、ありえるありえる 笑)
■おまけその1:ウィキペディア更新(ドローと結果が一覧できます)
■おまけその2:竜馬くんがテレビ局の動画に
1回戦で地元のジョバンニ・ラペンティと対戦したため動画に収められているものと思われます。
かなり画質粗いです。
ちょっと気になるのは、アナウンサーがイト・タツマと言っているところ。もしかして、タツマが苗字だと思ってない??
右の画像をクリックすると動画のあるTV局のページが立ち上がります。
エクアドルの複数サイトを覗いてみて感じたのは、エクアドルって思ってたより進んでるなあということ。マンタの大会サイトも見たい情報がすぐ手に入るし、写真のクオリティもちゃんとしているし、素早くアップされます。他のサイトも洗練されていて、見た目がかっこいい。日本負けてるじゃん!と思いました。
こんな風に感じられるのも、添田くんはじめ日本人選手が海外のツアーに参戦して結果を残してくれるからですね。スペイン語も訳したりして、勉強になります。
ありがとうございます!!
------------------------------
いやあ、こちらこそ渾身の記事をどうもありがとうございました!
ちょうど連休中で時間があるということもあるのだろうけど、ここまで調べ上げるのは相当骨の折れる作業だったと思います。
試合や選手についてだけでなくて、個人的に大会の裏側などにすごく関心があるので、すごく興味深く読ませていただきました。
そしてこの連休中、特にどこも行かずにいつもの週末のようにテニスをしたり友達と会ったりして過ごしているのですが、この大会を通じてエクアドルについて色々調べたり画像や動画を見たりして、ささやかな擬似旅行を楽しむことができました。
実際にはアジア以外行ったことないのだけど、子どもの頃から1度でいいから南米に行ってみたいと思っているのです。
せっかく地球の反対側にまで行ってものんびり観光したりする時間もなく、むしろ過酷な状況で試合に臨んだりしている選手はホントに大変だと思うけど、プロテニスプレイヤーという職業だからこそ行けるような場所だろうし、やっぱり行ったことない人にとってはそれでも羨ましいんですよねえ。。
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記事の更新は、新ブログに移行しました。
こちらをご覧ください!
打倒ロジャー・フェデラー! 添田豪を絶賛応援するブログ
http://www.go-soeda.info/
一緒に応援している仲間として、とても鼻が高いです。
お二人とも、とても誇りに思います。
添田君始め、日本選手が海外で活躍する場面が
もっと増えますように、これからも応援していきたいと思います。
実際とズレていたらすみません。
>bluettiさん
ぶるっちさんこそ語学力の人!
これからもみんなで楽しみながら応援していきましょう!!
ごはんさん、さぶさん、ありがとうございました!
こうして一緒に応援しているファンのお友達が増えて
色々な情報をいただけること、とっても嬉しいです。
そして、この地道な活動の積み重ねが
日本のテニス界を盛り上げていく一歩になっていくのだと思います。
そして、日本選手が海外でもっともっと活躍してくれるといいなぁ
と思います。
コメントありがとうございますー。
地道な活動の積み重ね・・・というか、まぁ今回の一連の翻訳に関しては
自分が知りたくてやってるというのもありますからね(^^
そういうのの結果として何かの一歩になれば嬉しい話ですが。
他の選手も添田くんにどんどん続いて欲しいですね~。
特に現在イタリアで武者修行中の守屋くん。
英語もままならないらしいけど頑張ってもまれて来て欲しいーーーーー。
>白ごはんさん
まぁどうしても訳すと不自然なとこも出てくるし、
そこを美しくするのはやはり想像力ではないかと。
どれだけ持続するか分からないけど、この1週間で
ちょっと英語勉強魂に火が付きましたよ(笑)
南米というと、テニスではアルゼンチンやチリが浮かぶような感じですが、エクアドルでこんなにちゃんと運営していこうという意欲のある大会があるんだな~と思いました。
この時期での暑さや時差、日本人選手にはなかなかキツイ地域でのチャレンジャーでしょうけどまた添田君らが出て、こういう大会を見ることができるといいなと思いました。
大会運営など側面を追った記事は興味深く、ごはんさんとsabumasaさんに感謝です。
もう添田くんは出ないですよーーー!
(そうであって欲しい)
でも大会運営や裏側について伝わってくるのはグランドスラムとかマスターズ1000とか大きい大会ばかりで、チャレンジャーやフューチャーズにはそれぞれの魅力や課題があるはずで、そういうことを知れる機会は本当にないから、今回はなかなか勉強になりました。ごはんさんに感謝です!